港川人(みなとがわじん)は沖縄県八重瀬町の港川遺跡から出土した後期更新世の人骨化石である。
共伴した木炭の炭素14年代測定により1.8万年前から1.6万年前とされたが最近の調査で、約2万2千年前とされる。 総数は5体から9体であるが、港川T人骨は比較的良く残り、全身骨格がよく分かる。 脳容量は男性が1390cc、女性が1170ccであった。 脳頭蓋の厚さは現代人の2倍ある。 沖縄県では他に、大山洞人、桃原洞人、カダ原洞人、下地原洞人が出土する。多くは新人であるが、大山洞人はフッ素含有量から旧人とみられている。 石垣島(石垣市)の「白保竿根田原洞穴遺跡」では2016年までの調査で見つかった旧石器時代の人骨は全身骨格がほぼ残った人骨としては国内最古の約2万7千年前のものと見られており、港川人より古い。19体分以上の骨があり、旧石器時代の人骨発掘としては「世界最大級」である。推定身長は約165センチで「港川人」より10センチ程度高い。
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