門前遺跡
2023-05-16


門前遺跡(もんぜんいせき)は長崎県佐世保市にある縄文時代前期から平安時代までの遺跡である。

概要

平成9年度から平成19年度にかけて11回の調査が行われた。弥生時代の木組み遺構や木製ジョッキが出土した。墓地が発見され、鉄の剣などが出土した。弥生時代の木組み遺構が発見され、九州初の完存木棺墓とみられる。

調査

長崎県教育委員会は2004年4月24日、長崎県佐世保市愛宕町の門前遺跡で、約2300年前の弥生時代のものとみられる木棺墓5基がほぼ完全な状態で見つかった、と発表した。専門家は「木棺墓としては最古級で、これほど保存状態のいい例はない」としている。  5基は弥生中期の河川跡の地層の下から出土し、いずれも長辺が115センチ前後、短辺が50〜70センチの長方形で、ひざを折り曲げて埋葬する「屈葬」用とみられる。 材質はクスやシイなどで、1基はふたがされたほぼ完全な状態であった。底板がないなどの特徴が見られる。  長年、川に水没していたため、木材が腐食を免れたと見られる。ふた板を放射性炭素年代測定法で調べたところ、「2300年前」との結果が出た。従来の考古学の年代観では弥生早期から前期で、国立歴史民俗博物館などによる最近の分析結果では弥生中期にあたる。

遺構

出土遺物

アクセス

参考文献

  1. 長崎県教育委員会(2010)『門前遺跡V』長崎県佐世保文化財調査事務所調査報告書第5集
[縄文時代]

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