杢路地古墳
2023-06-04


杢路地古墳(もくろじこふん)は佐賀県伊万里市にある古墳時代の前方後円墳である。

概要

墳丘の大半は後円部の封土の大部分が瓦製造の土取り場として取り去られて削平され原型をとどめない。標高10メートル程の丘陵の細形尾根を利用して築かれ前方部を西に向ける。

調査

1952年、後円部の土採り工事の際、内部主体が発掘され、礫敷きの棺床から、青銅鏡1面、鉄剣5点、鉄刀2点の副葬品が見つかった。これらの遺物は4世紀末頃とみられる。 三角縁三神三獣鏡は直径22.3cm。中国鏡を模してつくられた日本製の鏡「〓製鏡」とされる。鏡背の文様は中国古代の神仙思想によるもので、内側に結節文鈕座を中心に6個の乳で区分された区画に、神像3、神獣3が交互に配されている。 1961年に明治大学の再調査が行われ、後円部北側の裾に接する2基の箱型石棺と前方部に2基の箱型石棺を確認した。石棺内から、遺骸1体、鉄斧1、やりがんな2,砥石1を検出した。

規模

復旧全長80m、後円部径60m、前方部幅20m。

遺構

遺物

築造時期

指定

展示

アクセス等

参考文献

  1. 江上波夫(1993)『日本古代史辞典』大和書房
  2. 大塚初重(1982)『古墳辞典』東京堂
  3. 杢路寺古墳出土 三角縁三神三獣鏡
[古墳時代]

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