円形周溝墓(えんけいしゅうこうぼ)は円形の墳墓の周囲に溝を掘った墳墓である。 円形の墳墓の周囲に浅い溝を巡らす墳墓である。
弥生時代に朝鮮半島から伝わり、弥生時代から古墳時代に作られた。盛り土による高い墳丘は持たない。周囲の周溝の幅は1m前後で深さは50cm前後である。円形の径は5mから6m前後である。周溝内から土器が出土する。副葬品は古墳に比べると質と量で劣る。
2016年春、奈良県橿原市の瀬田遺跡で、弥生時代の終わり頃に造られた「円形周溝墓」が見つかった。円形の墳丘の南側に台形の陸橋がとりついており、古墳時代の「前方後円墳」によく似ている。全長はおよそ26メートル、墳丘の直径は約19メートル。
円形周溝墓の棺は1つであるが、方形周溝墓の棺は複数あるものがある。日本では岡山県、香川県など瀬戸内海地域で出現するが、限られた地域で出現する。近畿地方では円形周溝墓は方形周溝墓より少ない弥生時代後期には円形周溝墓は大型化する。
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