安徳台遺跡群
2024-01-11


安徳台遺跡群(あんとくだいいせきぐん)は弥生時代中期の拠点集落遺跡である。

概要

安徳台は福岡市の最奥にある阿蘇山の火砕流で形成された広さ15万m2の台地である。本遺跡は弥生時代中期の集落及び墓域の変遷を把握できる貴重な遺跡で、弥生時代の階層や社会構造を検証し、弥生時代の歴史を解明するうえで、必要な遺跡である。

発掘調査

弥生中期から後期初頭までの集落遺跡が確認された。直径15mを超える日本最大級の竪穴住居や、青銅器の鋳型などの鋳造関連遺物や舶来してきた鉄斧を再利用した道具が出土した竪穴住居跡がみつかった。検出した竪穴住居は130軒ほどであるが、もとは500軒ほどあったと推定されている。竪穴住居跡から鋳型、勾玉、天河石製の玉、漢式鏃、鉄器などが出土した。2号甕棺墓の被葬者は男性で、上甕には黒色顔料が塗られていた。副葬品として、鉄剣、鉄戈、ガラス製の勾玉、ゴホウラを使用した釧、管玉、ガラス器が見つかった。釧は43個あり、うち23個を右腕に装着し、残りは横に積み重ねている。棺の外から鉄剣、鉄戈が出土した。5号甕棺墓の被葬者は女性で、朱が甕棺内に全面にまかれ、遺骸部分に丹が厚く堆積する。

遺構

遺物

指定

展示

アクセス等

参考文献

  1. 文化庁(2004)『発掘された日本列島 2004』朝日新聞社
[弥生時代]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット