西上免遺跡(にしじょうめんいせき)は愛知県尾西市開明に所在する弥生時代中期、古墳時代初頭、奈良時代、鎌倉時代、戦国時代の5時代にわたる複合遺跡である。
愛知県西尾市開明から一宮市馬寄にかけて所在する沖積平野の標高6..5mから7.0mにある3世紀前半の前方後方墳である。
1990年から1995年にかけて財団法人愛知県埋蔵文化財センターが調査した。本格的な集落形成は古墳時代からである。
1995年に発見された列島最古の前方後方墳である。 前方後方墳は調査前は水田であり、墳丘はすでに削平されているため、高まりもなかった。しかし前方後方墳の周溝が存在しており、くびれ部や前方部をとりまく南周溝から多量の土器が出土した。古墳時代の遺物は廻間T式後半期から廻間V式前半期に限られている。多くは廻間U式前半期を中心とする。水田にはプラントオパール分析により稲を確認した。水田の畔から土師器の小破片が出土した。廻間U式を中心とする資料である。東海地方を特徴づけるパレススタイル壺やS字甕など約100点の土器が出土し、これらの遺物から古墳の造営時期が3世紀中葉を下らない(3世紀前半)ことが判明した。 古墳時代の主要な遺構は前方後方墳1基、方形墳丘墓4基、溝5条、土坑3基、竪穴住居1件、水田小区画15個所である。前方部では溝 SD25(幅約 3m)が前方後方墳を横断するかたちで設定されている。
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