龍角寺古墳群(りゅうかくじこふんぐん)は千葉県成田市および千葉県印旛郡栄町にある6世紀から7世紀に築かれた古墳群である。
千葉県の印旛沼と利根川に挟まれた台地上に立地する大規模な古墳群である。古墳の総数は114基が確認されている。形状は円墳(71基)、前方後円墳(37基)、方墳(6基)の3種類があり、円墳が最も多い。規模では方墳(105号墳)の78m及び前方後円墳(111号墳)の77.6mが最大であり、次いで57号墳の48mである。5世紀末から7世紀前半まで長い間築造された。 県内最後の前方後円墳とされる浅間山古墳など93基が史跡に指定されている。
龍角寺101号墳は発掘調査の成果に基づいて埴輪を樹立して復元された直径約25メートルの円墳である。張り出し部に円筒埴輪や朝顔形埴輪、人物埴輪、動物埴輪、家形埴輪を並べる。墳頂部の木棺から鉄刀や鉄鏃、馬具などが出土した。築造時期は6世紀前半と推定されている。築造後、周溝内や墳丘中段、墳丘裾部に箱式石棺などが埋納され、6世紀末頃には周溝内側の一部を埋め、全長約30.5mの帆立貝形の前方後円墳に改変されている。埋葬施設は第1号が木棺直葬、第3が箱式石棺・第4が箱式石棺である。
1辺78m・高さ12.4m、3段築成の方墳で、周濠と堤がある。方墳としては全国第2位の規模となる。古墳の南面に凝灰質砂岩の切石を積んだ横穴式石室が東西に開口する。東側石室は奥行約7m・幅約2m・高さ約3.5m、西側石室は奥行約5m・幅約1.7m・高さ約2.5mである。古くから開口していたため盗掘され、副葬品等は確認されていない。
全長約77.6mの前方後円墳である。埋葬施設は後円部に入口をもつ複室構造の横穴式石室である。金銅製冠飾や銀製冠等の装身具、武器類、馬具などの副葬品は2009(平成21)年に県の有形文化財されている。「浅間山古墳」とも言われる。7世紀前半に築造されたとみられる。
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