上宮田台遺跡
2025-03-30


上宮田台遺跡(かみみやただいいせき)は千葉県袖ケ浦市にある縄文時代の遺跡である。

概要

関東南部の槍水川に面した下総台地上の標高約65mに位置する。縄文時代中期末から晩期中葉にかけて作られた環状集落である。住居は縄文時代後期堀ノ内1式から晩期初頭まで継続して営まれている。

調査

2002年から2004年にかけて発掘調査が行われた。竪穴住居跡、遺物包含層が見つかった。縄文時代後期前葉から晩期初頭にかけては、竪穴住居約80棟、土坑約30基、地点貝層1基が環状に配置されていた。縄文時代晩期前葉では集落の中央部分が削られて窪地状になり、その内側に竪穴住居20棟、土坑20基が作られた。立川ローム層はほぼ水平の堆積であるため、窪地は人為的な削平である可能性が高い。集落が途絶えた後、土器、土偶、土版、環状土製円板、耳飾り、ミニュチュア土器、石剣、玉類が残された。人面付土版は縄文時代晩期前葉の安行3b式のもので、目、鼻、口と顔の輪郭が髑ムで描かれる。 縄文早期では押型文土器が出土する。縄文晩期は大洞C2からA式が多量に出土した。東海系土器も出土した。縄文時代晩期中葉ではイノシシ形土製品のほか、在地の安行系及び前補系土器とあわせて、大洞系土器や東海系土器などが多数出土した。 石器は製品のほか石核が特に多い。 土偶は中央窪地を中心に多量に出土し、縄文時代晩期のものが多い。

動物痕跡

脊椎動物は後期の遺構・貝層からイノシシが主体的に出土した。晩期の遺構・包含層はニホンジカが主体となっている。焼かれた獣骨片

遺構

遺物

指定

所在地等

参考文献

[縄文時代]

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