観音塚古墳 (大田区)(かんのんづかこふん)は東京都大田区にある前方後円墳である。 「西岡第36号墳」ともいう。
1970年代に墳丘は道路・建物により損壊された。観音塚の由来は、出土した人物埴輪(現照善寺蔵)を江戸時代に観音として祀ったためである。古墳の規模は1949年時点で全長41m、前方部・後方部幅は13mとされているが、すでに損壊されているので、本来の規模にはできない。
1970年代、輪島誠一、市原壽文による発掘調査が行われた。墳丘の東南寄りの両袖式横穴式石室が調査された。石室は付近の凝灰岩を加工した切石積であった。玄室の長さは3.5m、幅1.5mである。玄室中央の奥寄りに人骨が発見された。玄室から馬具(鉄地金銅張雲珠、轡、留金具)、太刀、刀子、鉄環、管玉、切子玉、小玉などの副葬が出土した。 埴輪としては、円筒埴輪、人物埴輪、鈴型埴輪、太刀形埴輪などが出土した。
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