人形塚古墳
2025-06-20


人形塚古墳(にんぎょうづかこふん)は千葉県千葉市にある椎名崎古墳群中の前方後円墳である。

概要

人形塚古墳は主軸を北東にとり、墳丘の周りを周濠が二重に巡る。墳丘はくびれ部から前方部にかけて一部改変されているが、全体としてはよく保存されている。椎名崎古墳群の中で唯一、人物埴輪、馬形埴輪、家形埴輪のある古墳である。表土を除去すると、後円部にテラスをもつ二段築成である。人物埴輪、馬形埴輪の埴輪列は墳頂部と墳丘中段にある。人形塚古墳は九十九里地域の殿塚古墳、姫塚古墳・経僧塚古墳と古墳の設計規格が共通している。九十九里平野に住んでいた人々が東京湾沿岸に移住した可能性がある。

調査

埴輪

九十九里地域にある経僧塚古墳の埴輪と人物埴輪の表現や製作技法が類似しており、同じ工具で製作された埴輪があることから、九十九里地域で作られた埴輪は、人形塚古墳に運ばれ、並べられたとみられる。家形埴輪は前方部の墳頂部に配置された。人物埴輪の中の豊かな顎髭を表現した人物は、「山武形埴輪」といわれ、大型の全身像であり、表情も穏やかなものが多い。衣服や装身具、指先等の表現は丁寧である。鍔の広い冠帽をかぶり、革靴は独特の表現である。墳丘全体を巡って円筒埴輪が並び、墳丘東側には30個体前後の人物埴輪を中心として馬形埴輪を含む形象埴輪が並んでいた。

規模

外表施設

主体部

遺構

遺物

築造時期

指定

展示保管

アクセス等

参考文献

[古墳時代]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット