行基平山頂古墳(;ぎょうきだいらさんちょうこふん)は栃木県足利市にある6世紀初頭の前方後円墳である。
栃木県の南西端、足利市北西の丘陵部に位置する。「行基平」丘陵の尾根にある。墳丘は自然地形を利用し、盛土して作られた二段築成の古墳である。26基の古墳が集中する機神山(はたがみやま)古墳群にある前方後円墳である。後円部の地下2mから埋葬施設の床面に一部と副葬品とみられる鉄鏃が出土した。東側のくびれ部では須恵器と土師器がまとまって出土した。墳頂部と墳丘テラスからは円筒埴輪列が発見された。テラス状の張り出し部からは女子人物像埴輪、鳥形埴輪、馬型埴輪などの形象埴輪が出土した。女子人物像埴輪は顔が小さく顔を衣服に彩色がある。人面付円筒埴輪には、武器武具とみられるレリーフ上の表現があり、また入れ墨とみられる彩色が確認できる。男子人物埴輪では耳飾りやみずらの剥落跡が見られる。 5世紀末から6世紀初頭に噴火した群馬県の榛名山の火山灰の上に盛土していること、竪穴系の埋葬施設、出土した埴輪、土器から築造時期は6世紀初頭とみられる。
2014年6月4日、足利市教育委員会は貴重な人物埴輪などが行基平山頂古墳で出土したと発表した。
未調査のため内部構造は不明。
墳丘から円筒埴輪や人物埴輪が出土する。
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