''遠見塚古墳'（とおみつかこふん)は宮城県仙台市にある前方後円墳である。
東北を代表する前方後円墳である。名取市の雷神山古墳に次いで宮城県内では2番目の大きさである。国道四号線バイパス沿い、遠見塚一丁目にある。周濠は馬蹄形状で、周濠幅が後円部西側21.4mと東側41.8mとで著しく不整である。葺石・埴輪は検出されない。排水溝を両方の槨の南端に作られており、西から東へ水を流していた。 JR仙台駅から南東約3.6㎞に位置する。全長約110mで仙台市内では最大の前方後円墳である。後円部径62m、前方部幅38m、後円部高さ6.7m、前方部高さ2.5m。
1947年、霞目飛行場整備のため後円部の土を取ったところ後円部頂下2mに2.25mの間隔を置いて2基の粘土槨が発見された。西槨から土器が発見された。周囲に幅10数m～40数mの不規則な周濠がある。埋葬施設は、南北方向に長い2基の粘土榔（割竹形木棺)であり、後円部は竪穴式の墓壙で、東西に平行して同時に埋納されていた。4世紀末～5世紀初頭の築造とみられる。
内部にはさ6.7メートルほどの木棺が粘土に覆われて置かれている。
副葬品は、東榔から碧玉製管玉1点、ガラス小玉4点、竹製黒漆塗り竪櫛18点が出土した。出土遺物は仙台市博物館で展示される。
古墳時代前期にあたる4世紀末から5世紀頃。東北では２番目に古い。
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