備前車塚古墳(くろひめやまこふん)は岡山県岡山市にある古墳時代初期の前方後円墳である。
尾根の頂端にあり、前方部を北西に向ける。二段築成、前方部前面の開きが顕著であり、三味線バチ形に開く古い形式である。 主軸長48.3m、後方部長24.5m、短辺23m、後方部高3 m、前方部長21.8m
1956年後方部から竪穴式石室が発見され、内部から鏡13面、鉄刀1、剣1、鉾1、鉄鏃7、斧1、短冊形鉄斧1が検出された。 1967年、1968年の二度に渡り、鎌木義昌、近藤義郎らが発掘調査し、墳丘に葺石状の列石が上下二段にめぐらされており、後方部と前方部の前半部斜面に葺石があることが確認された。地山の岩盤を掘って構築されていた。
発掘された13面の鏡はすべて舶載鏡で11面は三角縁神獣鏡、1面が画文帯神獣鏡、1面は内行花文鏡であった。各地の古墳出土と同笵関係にある。
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