矢(や)は弓の弦にかけてその弾力を利用して距離を隔てた目的物を射るものである。
全長80cmが通常の長さと考えられるが、矢の全形が分かる副葬品はほとんどない。細い竹や木を削って矢柄とし、先端には鏃(やじり)をつける。
古墳時代後期(6世紀前半)の墳墓から弓矢を収納して腰に下げる武具の木製底板1枚が、島内139号地下式横穴墓では、ほぼそのままの形状でみつかった。幅33.4センチ、奥行き3.6センチ、厚さ2センチ。織物や毛皮、銅や鉄の板が金具で留まっていた(参考文献1)。
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