水月湖(すいげつこ)は福井県に位置する三方五湖の1つの湖である。淡水魚と海水魚が釣れる国指定名勝である。平成17年11月「ラムサール条約湿地」に登録された。
水月湖は面積4.15km2、水深64m、幅は約2kmである。 水月湖の湖底に約7万年分の土が堆積しており、「年縞」と呼ばれている。そのうち5万年分が地球の気候変動や地震・洪水などの自然災害を知るために貴重なデータを提供する。 環境考古学者の安田喜憲が率いる研究者たちが1993年、20066年、2012年に水月湖をボーリング調査し、地層精密に解読し過去5万年にわたる1年ごとの世界標準を確立した。
年縞に含まれる葉の化石の炭素14年代測定により、他の化石や遺物の正確な年代特定が可能な「時計」になる。また縞模様の数をカウントすることでその縞が何年前にできたものかが分かる。地質学的な年代の目盛となる。 年縞に含まれる花粉や火山灰などを分析すると、過去の自然環境(気温、水温、植生)を解読でき、自然災害(地震、津波、洪水、火山活動)の精度高いデータを得られる。
1年刻みで約7万年分の「年縞」を得られる場所は世界でも水月湖しかない。水月湖の年縞は、1年平均0.7㎜の薄さで推積する。世界的にも大変珍しい堆積物である、
以下の好条件があった。
2018年、福井県は水月湖年縞を展示するため三方湖畔の若狭町立若狭三方縄文博物館の隣に福井県年縞博物館を開館した。
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