貯蔵穴(ちょぞうけつ,storage hole/Strage pit)は食物や器物を土中に埋めた土坑その他の穴である。
縄文時代に登場し、弥生時代中期以降になくなる。縄文時代では主にドングリを保管するために作られた。屋内に作りつけるものと屋外のものがある。食料の供給が不安定な狩猟・採集社会では、堅果類を保存して、食料供給を安定させることができる。 南方前池遺跡では、トチ、ナラ、クルミ、クリ、カシなどの堅果類の遺物が大量に出土している。ドングリは実の形状であり、マテバシイ、クヌギ、コナラ、シラカシ、ブナ科の実などを総称する。「ドングリ」という名前の植物はない。 清左衛門遺跡では平面円形で入り口が狭く、底部が広いフラスコ状であった。 坂の下遺跡(佐賀県有田町)の貯蔵穴からはアラカシの実が大量に出土した。九州大学理学部のC14測定で4,000年前のものと判明している。縄文中期である。
直径45cm~180cm、深さ30~100cmと大きさは様々だがである。岩田遺跡の貯蔵穴は直径1.5m、深さ1mである。
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