網代(あじろ)は木や竹などの植物を薄く加工した物を材料として縦横交互または斜めに編んだものである。
縄文時代の網代は土器の底面の圧痕「網代圧痕」で知ることができる。縄文人は敷物に利用した網代編の上で縄文土器を作ったため圧痕が残る。 國井秀紀(2013)によれば「網代編み」では、ヤマブドウやクルミの軟質な素材が製品全体に使用される。「ござ目編み」では、マタタビやネマガリダケなどの硬質な素材がカゴの胴 部などに使用され、軟質な蔓を使用するアケビは、製品の全体に使用される。 茨城県野中貝塚では花積下層式土器や宮城県大木貝塚の大木1式、2式土器に縄文時代前期後半の「網代圧痕」が見られる。縄文時代中期から後期に掛けて顕著に見られるとされる。 神奈川県平沢道明遺跡では中期の網代が出土する。網代は一般的には縦条と横条で編まれるが、後期では三方編みが見られる。青森県千歳遺跡、秋田県雲穣野遺跡で見られる。
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