皆徒跣(みなとせん)は弥生時代の倭国の住民はみな裸足であったことを示す証言である。
『魏志倭人伝』原文は「倭地温暖、冬夏食生菜、皆徒跣」である。「徒」は足で歩く、という意味である。「跣」は「はだし(裸足)」の意味である。徒跣は「徒践」と同じで、裸足になるという意味である
佐原真によれば、「考古学的にはただしい記述である」とする。証拠に弥生土器に現れる戦士の姿は足の指が描かれた裸足で書かれていることを挙げる(奈良県清水風)。弥生時代の田に残る足跡はいずれも裸足である。那珂久平遺跡/板付遺跡の足跡は土踏まずが少なく、指の間が極端に発達している。
履き物としては弥生時代に田下駄はあったが、数は少なく、日常品ではなかった。田に入るときあるいは祭祀などで、田下駄を使用していた。
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