岩手県立博物館(いわてけんりつはくぶつかん)は岩手県が県制百年を記念して1980年(昭和55年)10月に岩手県盛岡市に開館した総合博物館である。
概要
昭和48年4月、県教育委員会事務局社会教育課に博物館準備室係(3名)を設置した。1980年(昭和55年)10月5日、岩手県立博物館が開館した。開館後は昭和62年5月には入館者100万人を突破し、平成9年7月に入館者、200万人を達成した。令和3年11月に入館者数は、300万人を達成した。地質時代から現代にいたる地質・考古・歴史・民俗・生物などの資料によって岩手県の自然と文化を紹介する。
展示室は1階にいわて自然史展示室(地質、生物)があり、2階に総合展示室がある。また屋外展示に、植物園(岩手県内自生の山野草等、植物約345種類)と岩石園(火成岩、変成岩、堆積岩等49種類)がある。
総合展示室(2階)
- 県土の誕生[地質分野]
- 恐竜 モシリュウの上腕骨
- 鉄鉱石
- 享保12年(1727)、現在の釜石市大橋で大量の鉄鉱石が発見され、安政3年(1856)に大島高任・貫洞瀬左衛門により釜石市大橋に建設された日本初の洋式高炉が作られた。
- いわての夜明け[考古分野]
- 旧石器時代から平安時代初期にいたる岩手の歩みを時代別に四つのテーマにわけて紹介する。
- 盛岡市手代森遺跡出土土偶
- 盛岡市萪内遺跡出土土偶
- 花巻市熊堂古墳群出土和同開珎
- 遮光器土偶 - 盛岡市手代森遺跡出土土偶
- 大型土偶・頭部(重要文化財)盛岡市 萪内(しだない)遺跡出土
- いわての歩み[歴史分野]
- 1.奥州平泉(古代)
- 2.豪族たちとその文化(中世)
- 3.封建社会の人々(近世)
- 4.近代化をめざして(近代)
- 5.古美術
- 毛越寺・観自在王院 模型
- 鯰尾兜
いわて文化史展示室(2階)
- 古部門では、岩手の土器の変遷や北上山系の洞穴遺跡(いせき)の出土品、岩手町の豊岡遺跡などについて紹介する。
企画展・テーマ展
- 「ふしぎな縄文」 令和6年6月8日(土)~8月25日(日)
- 鼻曲り土面 - :重要文化財(国)縄文晩期
- 壺形土器 - 岩手県指定文化財、縄文後期
- 注口土器 - 岩手県指定文化財、縄文後期
- 香炉形土器 -岩手県指定文化財、縄文後期
アクセス等
- 名称:岩手県立博物館
- 所在地:〒020-0102 岩手県盛岡市上田字松屋敷34番地
- 休館日: 日曜日、祝日、夏季・冬季休業日、その他大学の定めた休館日
- 開館時間:9時30分から16時30分まで(入館は16時まで)
- 入館料: (常設展示)一般 330円
- 交通: 盛岡駅前11番のりば発、基幹バス「松園バスターミナル」行または「松園営業所」行に乗車、「松園バスターミナル」下車(乗車時間は約30分)。
参考文献
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