遠賀川式土器
2024-11-16


遠賀川式土器(おんががわしきどき)は西日本に展開する弥生時代前期の土器である。

概要

1931年(昭和6)年に遠賀川下流の遠賀川郡水巻町立屋敷遺跡の川底から 、アマチュアの考古学研究者、名和洋一郎によって発見された。弥生時代前期に遠賀川式土器が西日本一円に広がり、稲作の範囲を示すものと考えられている。弥生時代前期の土器型式「板付式土器」から派生し、弥生時代の最初の土器となる。器種は壺・甕・鉢・高坏などがあり、縄文時代とは異なる特徴のある形を示す。

文様壺

遠賀川式土器の文様には、羽状文、鋸歯文、弧線文などがある。胴上半部に文様を付ける。甕は口に刻みがあり、その下に線が作られる。壺はヘラや貝殻で模様が付けられる。口辺が発達し,胴が著しく張りだした器形となる。

出土例

考察

参考文献

  1. 藤尾慎一郎(2003)「近畿における遠賀川系甕の成立過程」国立歴史民俗博物館研究報告 108,pp.45-66
  2. 「遠賀川系土器の黒色物質の脂質分析と塗布方法の考察」
  3. 岡安雅彦・宮田佳樹(2021)「遠賀川系土器の黒色物質の脂質分析と塗布方法の考察」研究紀要 22,pp.17-28
[弥生時代]

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