宝塚1号墳(たからづかいちごうふん)は三重県松阪市にある前方後円墳である。
松阪市の市街地から南に3kmの丘陵上にある宝塚古墳は1号墳と2号墳がある。伊勢平野最大の111mの規模である。造り出しは幅約18m・奥行き約16mの舞台状の場であり、古墳本体とは土橋でつながる。前方部は東に向く。埋葬施設は未調査のため不明である。
発掘調査は1999年に始まり、2000年に国内最大で、1号墳造り出しから全国初となる船上に立ち飾りの付く船形埴輪が発見された。側面を板で補強した準構造船である。宝塚1号墳の船形埴輪は、全長140cm、円筒台を含めると高さ94cm、最大幅36cmと、これまでに出土した中で最大規模である。船首と 船尾は、権威を象徴する複数の鰭状突起で飾られ、船体中央には同じく権威を象徴する蓋、威杖(王の杖)2本、威厳を示す大刀が立てられていた。 2024年(令和6年)に「三重県宝塚一号墳出土埴輪」は国宝に指定された。
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