長沖古墳群(ながおきこふんぐん)は埼玉県本庄市にある古墳時代の古墳群である。 「梅原古墳群」とも呼ばれる。
本庄市には600を超える古墳が作られた。長沖古墳群は県内最大級の古墳群である。JR八高線から南西に700mから1000mの距離にある。長沖古墳群がある地域の地形は、第三紀層の基盤層をもつ児玉丘陵と、これに接する台地と小山川によって形成された河岸段丘に位置する。台地面の最高地点は、標高約110 mとなる。 長沖古墳群には縄文時代から古墳時代の遺構が残されている。長沖古墳群は古墳時代中期から終末期にかけて形成された。最も古い古墳は14号墳であり、直径14mの円墳となる。前方後円墳・帆立貝形古墳は6基ある。
1号墳はすでに削平されているが、周溝を含め径24mほどの円墳と判明している。 32号墳は全長32m、高さ3mの前方後円墳である。出土遺物ととしてNo.1は器高44.0p、口縁部直径26.2p、底部直径14.3pの円筒埴輪である。No.2は、底部から第3段までの破片のみであるが、第3段に円弧状の透孔が認められることから3条4段の普通円筒埴輪と考えられる。No.3は3条4段の普通円筒埴輪が出土した。No.6は、器高35.3p、口縁部直径23.5p、底部直径14.0p、また第1凸帯までの高さは14.0pで、1段長/器高比は39.6%である。No.7は朝顔形埴輪である。口縁部を欠損する。形象埴輪は人物・馬・家・靫形埴輪と推測される破片が見られた。 123号墳は墳丘長さ9.32mの円墳である。179号墳は墳丘長10.7mの円墳である。180号墳は円墳である。181号墳は全長14.8mの円墳である。182号墳は全長15.8mの円墳とみられる。183号墳は周堀の外側縁で17.86mで円墳の可能性が高い。184号墳は周堀の外側縁間は14.32mで、周堀内から須恵器の大甕破片4点が出土した。185号墳は周堀の外側縁間14.74m、方墳の可能性がある。 203号墳は周溝を含めた径が20mを超える円墳と推定され、6世紀後半の築造とみられる。
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