勾玉(まがたま)は縄文時代、弥生時代から古墳時代にかけての装身具である。曲玉とも記される。
「曲っている玉」が語源といわれる。日本の勾玉の歴史は約5000年前にさかのぼる。多くは逆C字型に湾曲し、膨らんだ頭部に孔がある。縄文時代の勾玉は翡翠、硬玉、ガラス玉、蛇紋岩碧玉、滑石、水晶など多種の材料を用い、形も一定ではない。 「三種の神器」のひとつに勾玉がある。翡翠の勾玉は祭祀の捧げ物や死者の副葬品に用いられた。C字形に曲っており、ふくらんだ一方の端にひもを通すための孔が開く。
発達した勾玉は朝鮮半島と日本に限られる。日本や朝鮮の一部地域で発見される。起源については獣牙起源説、月神象徴説、胎児模倣説、半環石起源説等がある。
縄文時代は丸く膨らんだ端に穴を開けて紐を通し、首飾りとした。古墳時代には、勾玉は威信財となった。頭の部分は日(太陽)、尾の部分は月を表すとの説がある。
弥生時代は硬玉、ガラス玉、蛇紋岩石製が多い。古墳時代前期は硬玉製で形が優美となる。中期は碧玉、後期は瑪瑙性が多くなるが金属製もある。勾玉には翡翠など緑色の石が多い。
古事記では「勾玉」、日本書記では「曲玉」と書かれる。
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