対置式神獣鏡(たいちしきしんじゅうきょう)は銅鏡の形式で神像と獣像を紐を中心としにはさんで対置させた形式である。
中国鏡とそれをまねて作った倭製鏡とがある。紋様は、漢代の陰陽五行説や神仙思想に基づいた様々な神仙や霊獣が表現される。安倉高塚古墳には呉の年号である赤烏7年(244年)銘が記される。鳥居原(狐塚)古墳出土の対置式神獣鏡も赤烏元年(238年)の年号が記載される。呉の赤烏七年は魏の年号では正始4年に対応する。呉の年号が記された銅鏡は国内で2例だけである。中国の呉と交流があったと見られる。
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